顎変形症など骨格的な原因に起因する不正咬合の場合、外科的な手術(SSROやLefort)を伴う矯正が必要となることが多いです。しかし、外科矯正の場合、入院して流動食を食べなければならないため、躊躇する方がいらっしゃいます。PAOO法であれば、オペケースの矯正患者でも手術を回避して矯正できる可能性があります。
外科矯正が必要と言われた・・・
- 重度の不正咬合(上顎前突、下顎前突)
- 顎が左右にずれている
- 顎変形症
- 骨格的なことが原因による不正咬合
このような方の場合、通常の矯正治療で治すことは難しく、“顎の骨を切る”外科手術が必要になります。
しかし、外科手術に対する心理的な抵抗を感じる方も多くいらっしゃいます。顎を切る外科手術では顎の骨を(分かりやすく言えば)ノコギリのようなもので切断し、除去しますので心理的に抵抗を感じます。
外科矯正は危険なのか?
外科矯正はリスクを伴いますが、一般的に確立された治療法です。全身麻酔をかけるリスクはありますがそこまで難易度の高い治療法ではありません。
どうしても外科矯正を回避したい人のためのPAOO法
PAOO法 | 外科矯正 | |
---|---|---|
全身麻酔 | なし(*局所麻酔または鎮静を行うことがあります) | あり |
手術時間 | 1~2時間 | 3~5時間 |
入院 | 必要なし | 入院約1~2週間 |
処置 | 骨に傷をつける(小さな穴をあける) | 顎の骨を切る |
PAOO法でも、通常の矯正と比べると大変な治療になりますが、外科矯正に比べると圧倒的に簡易的な治療です。
(参考)骨格的な原因の不正咬合を治療する選択肢
一般的な矯正 | PAOO法 | 外科矯正 | |
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適応 | 5%適応できないこと多い | 50%適応できる可能性がある | 90%適応できる |
治療結果 | 適応できてもあまり良い治療結果が得られない | 良い治療結果が得られる | 良い治療結果が得られる |
外科処置の度合い | 0%外科処置なし | 30%骨に傷をつける処置がある | 100%1週間以上の入院が必要な大掛かりな手術 |
PAOO法がおすすめな人は
- 矯正歯科を受診したが外科手術が必要と言われた。しかし、手術が怖い
- 下顎前突(受け口)を治したい
- 短期間で矯正治療を終わらせたい
- 重度歯周病で矯正治療を断れたが、なんとか矯正治療をしたい
*PAOO法は、必ずしもすべての方に適応できる治療法ではありません。矯正歯科を受診したが、手術が怖くて矯正することをあきらめかけているという方は、ご自身にPAOO法が適応するかどうかを一度ご確認ください。
確認するには、無料のカウンセリングをご活用ください。