外骨症とは別名「骨隆起」や「外発性骨増生」とも言います。
「骨隆起」は、文字通り、顎の骨が厚く膨らんで、コブのように盛り上がっている状態のことを
いいます。
上あごにみられるものを「口蓋隆起」といい、
下あごにみられるものを「下顎隆起」といいます。
歯ぐきに沿ってできるものは「歯槽隆起」といいます。
骨隆起の部位によって呼び方が変わりますが、
それらをまとめて”外骨症”と呼びます。
この「骨隆起」は、基本的にいきなりできるものではなく、
時間をかけてゆっくりとできるものです。
残念ですが、この「骨隆起」は一度膨れてしまうと、
自然になくなることや、小さくなることはありません
。
外骨症の発生原因は??
どうして骨隆起ができてしまうんでしょうか。
実は、この外骨症は歯並びとも深い関係があります。
咬んだ時の力が顎の骨に加わり、その刺激によって骨が盛り上がってしまうからです。
そのため、刺激が加われば加わるほど、骨隆起は徐々に成長してしまいます。
外骨症は、特に噛み合わせが悪く、歯ぎしりをする方で多くみられますが
はっきりとした原因はわかっていないようで、遺伝的な影響もあるといわれています。
外骨症は悪いもの?
特に体に害を及ぼすものではありません。病的なものでもありません。
そのため、無理に取り除いたりする必要はありません。
外骨症は、直接的に悪い影響はありませんが、
*骨が凹凸していて、骨隆起が大きくて矯正装置を装着したり
義歯(入れ歯)を作製するうえで邪魔になる場合
*発音に障害が出る
*歯磨きしにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが高い場合
などは、外科的に除去することをおすすめします。
治療方法や予防方法は?
骨隆起が大きくできてしまった場合には、そこから
小さくなることはないので、場合によっては
除去することをおすすめすることがあります。
~外骨症の方の骨隆起除去の流れ~