こんにちは!さぶり歯科です!
皆さんは、根管治療の際に行う「交互洗浄」という言葉をご存知ですか?
交互洗浄は根管治療の際に2つの薬剤を使って洗うことで根管内をキレイにする役割があります。
当医院で使っている薬剤
① 次亜塩素酸ナトリウム溶液(有機質溶解剤)
② EDTA(無機質溶解剤)
この2つの薬剤の特徴を生かして洗浄し根管内をキレイにしていきます。
なぜこの薬剤をつかっているのか?
ここでは、それぞれの薬剤の特徴、2つの薬剤を使うことによる効果を紹介していきます。
まず、有機質、無機質とはなにか?
有機物とは、炭素原子を構造の基本骨格に持つ化合物の総称です。生物では
「炭水化物,タンパク質,脂肪などのように,生物の体内でつくり出される物は有機物」です。生物が体内でつくり出す物質は,植物が光合成によってつくり出した物質がもとになっています。
植物は大気中の二酸化炭素を利用して光合成を行い,有機物を合成します。
植食性動物は植物を食べ,さらに肉食性動物は植食性動物を食べ,体内で必要な有機物をつくり出します。
したがって,生物体を構成する有機物は,すべてもとは大気中にあった二酸化炭素に由来する炭素Cを含んでいます。
無機物とは有機物以外のすべての物質です。
先に示した二酸化炭素など簡単な炭素化合物と,水や金属などのように炭素以外の元素で構成されている化合物が無機物です。
有機質溶解剤は、体内で生成された、有機質を溶かし根管内をキレイにしていきます。
無機質溶解剤は、根管内の機械的清掃によってできた削りカスを溶かす働きがあります。
① 次亜塩素酸ナトリウム(有機質溶解剤)
次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)溶液は、強力な抗菌作用と抗ウイルス作用で細菌、真菌、ウイルスにも有効であることから、最も効果的な根管洗浄剤として使用されています。
② EDTA(Ethylen Diamine Tetraacetic Acid)(無機質溶解剤)
EDTAは、根管壁象牙質のCaイオンと結合して象牙質を脱灰します。
主な目的はスミヤー層の除去であり、次亜塩素酸ナトリウム溶液による最終根管洗浄後にEDTA洗浄することが効果的といわれています。
スミヤー層とは、簡単に言うと機械的清掃で生じた象牙質の削りカスのことを言います。
17%EDTAの使用は、無機質の溶解だけでなく残存した有機質成分の除去効果も期待することができます。
どうやって洗浄するのか?
洗浄の順番は、次亜塩素ナトリウム溶液→EDTAという順番になります。
EDTA洗浄後は、多量の次亜塩素酸ナトリウムで洗い流します。これは、EDTAが残ることで起きてしまう、過剰脱灰を防ぎます。
根管内をしっかりきれいにした状態で根管充填(根っこの最終的なお薬を詰めること)を行わなければ、不良根管治療になってしまい、せっかく治療をしたのに症状が消えなかったり、何年かしてから根っこの先に病巣ができてしまう可能性があります。
当医院では、「他の歯医者で抜歯と診断された」「前に根管治療をした歯がまた痛くなってきた」「質のいい治療をしたい」というお悩みを持たれた患者様が多く来院されます。
全医院で根管内をきれいにできていなくて、このような症状になってる方も多いです。
さぶり歯科では、マイクロスコープをはじめとした最新の器具・機材を用いてより精密な治療を行える環境が整っております。
治療についてお悩みの方は無料カウンセリングでお待ちしてますので気軽にご相談ください。
精密根管治療について詳しく知りたい方は、専用のホームページもございます。
精密根管治療について→https://www.epicdental.net/